昨日の朝、TVの情報番組(羽鳥慎一のモーニングショー)で「注文をまちがえる料理店」のことを初めて知りました。
ウエイターがすべて「認知症」をかかえる60~80代の方、というレストランで、先週末から三日間限定で六本木にオープンしたそうなんです。
「注文をまちがえる料理店」
店名がシャレてますよね。
主催者の方は「認知症の方を笑いものにしてしまうのではないか」という不安を抱えていたそうですが、TVやネット記事、またFacebookなどを見るかぎり、とてもあたたかく楽しい雰囲気で、料理もプロが作っていてとてもおいしそうだし(メニューは、バーガーと担々麺、そしてオムライスの3種類)私も「近くにあれば行ってみたいなぁ」と思わせるレストランです。
お店の食器や、スタッフさんのエプロンとかのデザインも素敵なんですよね。
プレオープン時に取材した方の記事を読むと、オーダーを取りに行ったのにお客さんのテーブルに着いたら「自分が何をしにきたか」分からなくなってしまったり。
そんなときにはすかさずお客さんが「注文を取りに来たんじゃないですか?」と声掛けしてあげたり。
また、頼んだものが間違わずに出てきたら「ちょっとガッカリ」(笑)とか。
もちろん認知症といっても、色々な症状や段階がありますが、こうして社会参加できる状態であれば、このような場を作ることは認知症のご本人や家族にとってだけでなく、社会全体にとってよいことだと思います。
(危険がないように、福祉施設のスタッフの方などが常に目配りしているそうです。)
認知症というのは、経験したことがない人(家族)にとっては全くの未知の世界だし、経験している最中には初めてのことばかりでどう対応してよいか分からないことだらけです。
私の場合は、間接的にですが身内の介護で経験したことがあります。
こういうレストランがあって、おいしい食事をしながら認知症の方たちの「間違え」も受け入れて、ひとつの「楽しみ」のようにしてしまう、認知症の方たちのことを知る、というのは、心にも経済的にも余裕がなければできないことですが、こういう取り組みが増えていったらいいなと思います。
現在、この会はボランティアによって運営されているそうです。
このような、認知症の方々を支えるボランティアの皆さんの努力もすごいと思います。
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スタッフとして参加した認知症の方々の反応
認知症になると、落ち込んだり外出を控えたりする傾向がある
けれども、
このお店のスタッフとして働いてみて
明るく積極的になったように感じる
という感想があるそうです。
やはり、コミュニケーションの機会があるとないとでは、認知症の進行にも差が出てくるというし、「落ち込みがち」だった人が「自分にもこういうことができるんだ」と知って積極的になれることは、大切ですよね。
最後に
こんな、働く人たちもお客さんも、みんなが楽しく幸せになれるレストラン、理想的です。
認知症の方たちは、当然ながら自ら望んで認知症になったわけではなく。
ご本人の戸惑いはとてつもなく大きい場合もあるのだと思います。
当事者になると(認知症のご本人や家族)、色々と深刻な症状や問題もあらわれる場合があるので、そう簡単にはいかないのはよく分かっていますが、ひとつの試みとして素晴らしいなと思いました。
認知症というのは、さらなる高齢化社会を迎えるこれから、誰にとっても人ごとではすまされない問題になってくるわけですからね。
主催者によると、今後は常設のレストランにしていきたいそうです。
沖縄でもやってくれたらぜひ行きたいなぁ。
なんだか楽しそうです。
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