卵が我が家の食卓から消えて半年以上経ちました。
私たちが卵を食べなくなった主な理由は
健康上のこと(メディカルミディアム食を始めた)でしたが
それ以前から気になっていたのが
卵を産む鶏たちの飼われている環境や食べさせられているエサでした。
実は、日本の卵の生産現場は「肉食よりも残酷」と言われたりするほどなのだそうです。
知っておくべき、卵の生産現場
我が家で以前に食べていた卵は
県内のオーガニックファーマーさんが育てた
平飼いの卵でした。
ただ、それでもエサについて、とか
卵を産む頻度について、とか疑問があったのも事実。
(以下、残酷な内容が含まれるため閲覧注意)
実は日本では卵を産む鶏たちの環境が劣悪で
バタリーケージといわれる狭い網の檻が使われることがほとんどだそうです。
60㎝x40㎝という狭いケージ(檻)になんと7~8羽の鶏が押し込められ
一羽の鶏に与えられたスペースはB5サイズにも満たない狭さ。
こんな狭いケージの中にはネズミやダニが発生、
病気が発生しないように大量の抗生物質をあたえられる。
こういった日本の養鶏基準は、
世界で重視されている「アニマルウェルフェア(動物福祉)」から外れたもの。
バタリーケージは欧米では廃止が進んでいます。
出典:https://toyokeizai.net/articles/-/288859?page=3
身動きできないままに一生を終える
まさに「産む機械」として扱われる鶏たち。
しかも、鶏は本来、一年に10~20個しか卵を産まないのに
(たったの10個か20個ですよ。これは最近まで知りませんでした。そして本来、冬には卵は産まないのだそうです。)
現在の採卵鶏は年間300個も産むように品種改良され
卵を産み続けるために身体はボロボロ、
ほとんどの鶏の子宮には病気がある、との報告も。
それだけ大量の卵を産んでもらわなければ
スーパーにあんなにたくさんの卵が安く並ばないわけです。
更に飼料は遺伝子組み換えのトウモロコシ配合、
ポストハーベスト農薬の心配もあります。
採卵鶏は生まれて間もなく雄雌の鑑別がなされ
卵を産まないオスのひよこはその場で「処分」される。
その方法が残酷で
すり鉢状の機械の下に開いている穴に吸い込まれたオスのひよこは
シュレッダー状の刃物で「処分」され
(書いていても気分が悪くなる・・・)
あるいは生きたままゴミ箱に投げ入れられ、圧死、窒息死。
肉は肥料やペットフードに利用されることが多いそうなのです。
このような採卵鶏の飼育の実態を知っても
まだ卵を食べたいと思いますか?
私はとてもじゃないけど食べられません。
安全な食品からは程遠い現状です。
食べるならせめて、アニマルウェルフェアに配慮された環境と
鶏たちにとっても良いエサで育った鶏の卵を選びたいと思う。
日本の生産者さん達もたいへんでしょう。
昨今の物価高で、卵は価格が高騰しているとは言え、
それでも厳しいと思いますから。
こういった事実は、ネット上でも探せますが
例えばこちらの記事にも少し書いてあります。
私が上で書いた内容については
「おとなの週刊現代 2021 vol.3 65歳すぎたら 食べてはいけない 使ってはいけない 食べ物・クスリ・日用品 」に詳しく載っています。
鶏に関するページ(日本のタマゴはこんなに危ない)は冒頭なので
↓ こちらののアマゾンのページでサンプルが読めます。
★我が家では、卵も肉も(乳製品も)食べてないけど大丈夫。
最後に
鶏の産む卵の数が一年に10個、20個ということは
卵って本来、そんなに手軽に手に入るものじゃないってことではないでしょうか。
人間の欲望のために
非人道的な扱いを受け続けている鶏たち。
ひとりでもこのような事実を知る方が増え
飼育環境が改善されることを望んでいます。
▼堤未果さんの本も必読。
お読みいただき、ありがとうございました。