私は英語を一対一で教えるという仕事柄、
英語力を含めて自分の持っている知識を総動員して
生徒さんの反応に素早く対応する必要があり、
30代の頃に英会話学校で教えていた頃と今を比べると
脳の働きがやっぱり遅くなっているのを身にしみて感じてます。
そんなわけなので、脳のアンチエイジングにはとても興味があって
(何しろアタマの回転が悪くなると仕事に差し支える 笑)
そういったテーマの本を今、読んでいます。
BRAIN PLASTICITY(ブレイン・プラスティシティー) 自らを変える脳の力
今、読んでいる本の題名が
「BRAIN PLASTICITY(ブレイン・プラスティシティー) 自らを変える脳の力」
プラスティシティーとは聞きなれない言葉ですが
可塑性と言う意味。
本の内容はこんな感じ。
ハーバード、スタンフォード、MIT、オックスフォード……
世界最先端の脳神経科学が実証!頭を良くする脳の使い方、休め方、暮らし方
「BRAIN PLASTICITY(脳の可塑性)=脳は、さまざまな刺激に応じて自らを変える能力を持っている。欧米の先端脳神経科学やホリスティック医療、マインドフルネスなどを探求しているシアトル在住のジャーナリストが、世界中の最先端の脳の研究論文を読み込んで、脳の可能性を説く。アンチエイジング、病からの快復、高齢になってからの脳の力の可能性、認知力の向上……日々発見されている新たな脳の可能性の最前線を紹介する。(本文より)
育ち盛りの子どもだけではなく成人になっても高齢になっても、脳の可塑性を良い方向に刺激する食生活やライフスタイルを心がけることで、頭を良くすることはできるし、加齢による脳の自然な劣化に対抗することもできる。そして、そのことは科学的な真実として認められているのです。――まえがきより【目次より】
第1章 あなたの脳は、毎日変わり続けている
第2章 脳には自分で治す力がある
第3章 脳を変える力は悪い方にも働く
第4章 脳の健康を守るライフスタイル
第5章 子どもの頭を良くする7つの法則
第6章 瞑想、マインドフルネスは優れた脳トレ
第7章 頭の働きを最適化する賢い頭の使い方
第8章 脳のアンチエイジングの最前線
脳は使い方次第で、高齢になっても良い方向に変わることができる、
(逆を言えば、良くない使い方をするとどんどん衰える)
という希望を持てる話で
日常的に気をつけたい、脳の使い方や休め方に関するヒントが様々に学べる内容になってます。
なかでも私が「これは!」と思ったことのひとつが
外国語学習の脳への良い影響です。
アメリカの脳神経科学者も
「家でも気軽にできるアンチエイジング対策」として
外国語の学習を奨励しているそうです。
105歳になるまでお元気だった医師、日野原重明先生も
健康な長寿を楽しめた養生訓のひとつとして、
新たな知的体験としての外国語の学習を挙げていた、と本にもありました。
ご興味のある方は、詳しくは本書をお読みいただければと思いますが
本の中で紹介されている外国語学習の効果としては
例えば集中的な5か月間の語学学習のトレーニングの後、
脳内の灰白質の密度が増加した(=機能性が高まる)、
等の研究結果もあるそうです。
灰白質には言語、注意力、記憶、感情、運動能力を司る領域が含まれているとのこと。
また高齢者を対象とした研究でも
短期的な外国語学習で右下前頭回、右上前頭回その他の機能上の結合性が増大し
全般的な認知力の改善が見られた、という報告もある。
その他、バイリンガルの脳へのメリットなど
英語や中国語などの外国語学習が趣味の私にとっては
うれしいエビデンスが盛りだくさんで
すごく希望が持てる話ばかりでした!
★脳に良い食べ物に関してだけは、
私はメディカルミディアム派です。
最後に
本の中では、事故などで脳の機能障害を負った方が
常識的には考えられなかったような回復を遂げた例も出ていて
脳の可能性にはほんとうに驚かされます。
知らず知らずに、脳にとって良くない使い方をしないように
(マルチタスクが脳に与える影響とか・・・気をつけよう)
シニアになっても脳をできる限り健やかに保てるように
とりあえず外国語学習を続けるモチベーションがひとつ、できました。
お読みいただき、ありがとうございました。