こんにちは。かりんかです。
べジをやめた話も今回で最後になります。
前回までの記事で、べジ生活で血液検査の結果が悪化したことを書きました。私の健康診断結果に関しては、血液検査以外はすべていつも問題ありません。ただ、コレステロール値が基準値より低いことが1度あったくらいですが、それも現在は問題ない数値になっています。
結局ベジタリアンってどうなの?
私自身、完全ヴィーガンを含めてべジを6~7年やりましたが、私の経験や周りのベジタリアン歴の長い知り合いなどを見てきてたどり着いた、現時点の考えを書きたいと思います。
沖縄に来てからは、沖縄で採れた野菜をたくさん使ってサラダを作っています。
ベジタリアン(ヴィーガン)を長く続けるとどうなるか?のひとつの例として、去年のニュースですがサンプラザ中野くんに関するこんな記事がありました。
サンプラザ中野くん 極端な菜食生活によって血管年齢などで異常値 - ライブドアニュース
サンプラザ中野くんの場合は、ヴィーガン(10年)+小食を続けていた結果、実年齢55歳に対し、血管年齢が59歳、大腿骨の骨年齢は70代後半という値が出てしまいました。
どっちにしろ、サプリなし食事だけの栄養摂取でのベジタリアンを長く続けるのは難しいようです。ナチュハイの松田麻美子先生も、長年ヴィーガンの人はビタミンB12のサプリだけは摂るように勧めているし、私の知り合いで決して動物性食品を口にしない人(確かべジ歴20年位)もB12のサプリを摂っています。
それを考えると、結局サプリから栄養を摂らないといけないべジは不自然じゃないの?と思いますが、べジになる理由は人それぞれで、動物愛護、自然保護の観点からべジを選ぶ人たちもたくさんいますし、そういう人たちの考え方に共感もします。
ただ単に「動物を殺して食べるのはかわいそう」とかいうことではなくて、現代の家畜飼育状況問題を考えた上での選択ですから・・・。
ベジタリアンの食生活で健康上のメリットは?
結局、べジというのは長く続けると私のように弊害が出てきたりしますが、ただずっとお肉や乳製品ばかりを偏ってたくさん食べてきたことが原因で健康を害しているような人にはメリットが大きいです。
実際、健康に問題があったけれどもべジになって心身ともに健康を取り戻したという人たちは、私の知り合いにもたくさんいます。かなり危機的な健康状態だったけど、ナチュラルハイジーンで健康になったという人もいます。
アメリカのクリントン元大統領も心臓発作を起こして手術をした後、ヴィーガンになり11キロも体重を落として心臓病を克服したそうですね。
私自身はどうだったかと言えば、もともと大きな健康の問題はなかったものの、ナチュラルハイジーンでべジ生活を初めて5年間くらいは心身ともに軽くなった感覚と、睡眠時間が少なくてもエネルギーにあふれた感じがあり、とても調子がよかったです。
ただし、私の周囲のべジで健康になった人たちがその後もずっとべジを続けているかと言うと、また動物性食品を多少なりとも食べるようになっている人が多いのも事実です。
去年大反響を巻き起こした「しあわせごはんとおやつneem 」の藤原さんが書いた記事「僕が菜食をやめた理由」を読んでも共感できるところが多いのですが、彼は以前、沖縄で菜食弁当を沖縄で売っていたので何度かお会いして話したこともあり、このブログを見たときは驚きました。
彼の場合は熱心にマクロビオティックを実践していたので、私がやっていたローフード中心のヴィーガンとはかなり異なった食べ方であり、ひとくくりにはできませんが「自分の長いべジ生活と活動の中でヴィーガンで健康に生きている人を一人も見たことがない。健康に生きている人も存在すると思うけれど、それだけ低い確率でしか成功できない」という主張は説得力がありました。
結局、べジ(ヴィーガン)生活だけで健康を維持していくのは、大半の人にとっては難しいということだと感じています。だた、動物性食品を過剰摂取するなどして健康を害していた場合は、一定期間のべジ生活で健康を回復する可能性は大きいです。
体質というのは個人個人で違うし、べジを実践するならば自分の体調を見ながら、また必要に応じで病院で検査を受けるなどすることをお勧めします。「これが絶対的に健康に良い!」と妄信することだけは避けたいですね。
それはべジに限らす、最近流行りの低糖質ダイエットとか色々な食事法にも当てはまるでしょう。極端に走り過ぎてないか、周りの人たちの意見も素直に聞くこと(もしかしたら不健康そうに見られているかもしれません)が大切ですよね。